
と、いうことで20年ぶりぐらいにやってきました東山動植物。
愛知県民としては学生時代の遠足・社会見学で定番のスポットですが、大人になってなおかつ独身ぼっちともなるとよっぽど動物が好きじゃないとこないよなーとか思いつつ入園。

なお入園時に交通系マネーを使用すると
キャンペーンでマナカとズーボの描かれたストラップがもらえます。せっかくなのでゲットしました。可愛い。

お、サイがいた!寝てるけどでけぇ!!

うぉっ!?象が放し飼いに!?(※それ象でなく像や

本物はこちら。さっきのは実物大っぽい。

で、カラカル可愛いなーとか、ヒョウとジャガーの区別って正直つかないなぁとか思いつつ・・・
例の写真が撮られたサーバルキャットの獣舎に到着。

残念ながらこの日は寒いのと裏でやってた作業が気になるのか、寝室から出てきてくれず。
うーん・・・せっかくだからもれなく威嚇されるかどうか検証したかった。
そうこうしている間に取材予約時間が近づいてきたので・・・

管理事務所に移動。広聴担当のS氏にお話を伺ってきました。
※実際にしたインタビューのやり取りをブログ掲載用に一部カットや表現を変える等の編集していますが、広聴担当S氏のチェック済みです。 猫ウルフ(以下「猫」)「まずは単刀直入にお聞きしますが、
東山動植物でのコスプレってどうなんでしょう?」
広聴S氏(以下「S」) 「ストレートに答えると
「どうぞ」ってことになります。」
猫 「ほぅ。」
S 「ただ、着替えの場所はありませんし、トイレでの着替えも(他のお客様の迷惑となるため)やめていただきたいので、予め着て来ていただきたいなと。」
・COSTAiL!のあの規約はなんだったのか?猫 「ということは、
あの規約は何だったんでしょうか?」
S 「当時のことは担当者もいないですし、年月も経っているので分からない部分もありますが、団体で動かれるということで、特に霊長類(猿系)は比較的知能が高いものですから「変わったこと」をすると刺激となって驚いて暴れたりするかもしれないということで一部立ち入りを制限したのではなかろうかと。」
猫 「つまり今となっては
規約の経緯はよく分からないと。」
S 「ただ実際、イベントとなると人数も多くなりますし、どういう格好(コスチューム)で来るのかこちらとしては分からない中で、動物に配慮したものと思われます。」
猫 「あー・・・w」
S 「動物から見て
人間と判別できれば問題はないわけです。現状でも色々なお客様が見える中、正直“コスプレ”なのか“ファッション”なのかという判断もできません。一般のお客様の迷惑となる露出の高い服装だとか、不必要に長いものだとかを持っている場合はご遠慮いただく場合はありえますが、通常時はそういうことはないです。」
猫 「なるほど。」
S 「ただ、前述のイベントの場合ですとジャンルがオールジャンルで募集されているようなので、どうなるか分からないという部分で制限を設けさせていただいたのではなかろうかと。」
猫 「えーとこっちで園の注意事項を確認した時には所謂「商業用の撮影」にあたるんでこういう区域制限が出来たのかなーと思ったんですが。」
S 「まぁそれもあると思います。」
・実際コスプレでの来園者ってどのぐらいいるの?猫 「ちなみに現状でコスプレでの来園者ってどれぐらいいるんでしょう?」
S 「正直
わかりません。なにせ園内が広いので・・・」
猫 「あー・・・チェックしきれないと。」
S 「「あ、変わった格好の方が居るかなー・・・?」とごくごく希に見かけることがあるぐらいです。」
猫 「ふむ。」
S 「で、先日のTwitterで話題になった際に増えるかなーと思ったんですが、先週の土日は特に影響ありませんでした。」
猫 (皆炎上を恐れてんのかな・・・?)
S 「また、昨夜「某アニメの登場人物のコスプレで来園したいが大丈夫か?」という問い合わせに対し、それは問題ないですよとお答えしています。」
猫 「そのキャラのピクニック的な感じで来るのかな?」
・Twitterで募集した質問を聞いてみた。猫 「ところでTwitterでの例のサーバルちゃんの反応なんですが。」
S 「はいはい。」
猫 「アレって普通にされる反応なんでしょうか?」
S 「たまたまですねw」
猫 「たまたまですかw」
S 「正直たまたまです。獣舎の奥にいることも多いのですが、間近にいる時には私達職員に対しても、ああいう反応をすることがあります。」
猫 「まぁ多摩動物園では無反応だったらしいですしねぇ・・・」
S 「なので動物園スタッフの中では「
よくある反応だよねー」って感じで。」
猫 「特に問題視をしているわけではないと。」
S 「
Twitterにあげられる分にはいいんですが、面白おかしく書き立てられるのも普通の反応ですから…。うーん・・・という。」
猫 「撮影者側も特に何かしたわけじゃないようですしねぇ。」
S 「正直なところ服装に関して飼育担当の方とお話しても(服装で)
大きな反応とかはないよと。ただ、長尺ものとかフラッシュとかで反応する動物はいますんで、そういうところはご注意頂きたいなと。」
猫 「ふむふむ。」
S 「例えば私もプラカードを持ってお客様を引率する際にですね・・・具体的に言いますとクロサイは暴れるんですよ。」
猫 「うわぁ・・・」
S 「サイってあまり目が良くないようで、普段見慣れているよりも高いものが通るとドタバタするようです。」
猫 「プラカードって掲げると2m半ぐらいになりますからねぇ・・・」
S 「他にも同様の動物はいますので、それを故意にやられると動物管理上よろしくないですし、ストレスで動物が獣舎内で暴れて怪我すると大変なので、できる限り動物を刺激しないでいただきたいというのが正直なところです。」
猫 「なるほど。」
S 「ただ通常の服装、人間の形をして・・・あのTwitterの写真ぐらいであれば、
動物にそんなに影響はないというのが実状です。」
猫 「ということは園側から見てあの格好は問題ないと。」
S 「主観的なんですが、サーバルキャット側から見て正直“人間である”ぐらいしか認識してないと思います。」
猫 「男女区別とかはついてないと。」
S 「そうですね。」
猫 「動物の反応を試すためにコスプレで来場っていうのは・・・」
※一般論としての質問ですS 「それはやめていただきたいです。ただ“こういう格好で歩きたい”っていうのは結構なんですが、“動物の反応を見て楽しむ”っていう話であるならばご遠慮頂きたい。」
猫 「ふむ。」
S 「大きな声や大きな動きをされると、こちらで確認した場合に注意させていただく場合があります。」
猫 「例えば動物に対して「おーい!」って名前呼んだり声をかけたり手を振ったりだとかそういうのは・・・?」
S 「それぐらいでしたら老若男女かかわらずよくあるのでいいんですが、一般の人の通常の声量を超えるとちょっと・・・となりますね。」
猫 「真偽不明ではあるんですが、
サーバルキャットにサイリウムを振ったっていう話があるんですが、そういうのは?」
S 「光り物についてはサーバルキャットについては分かんないですけど、動物全体で見ると反応する動物はいます。」
猫 「ということは、光るものは全体的にやめたほうがいいと。」
S 「そうですね。一般の観覧からはかけ離れたことになるので注意事項には書いてないですが、ご遠慮下さいということになります。」
・コスプレに関する制約的なものとこちらの質問をプラスで。猫 「ちなみにコスプレに関する制約的な話なんですが、持ち込みダメだったりこれはちょっとというものは・・・?」
――持参したコスプレ写真を見てもらう。
S 「(東方キャラのコスプレ写真を見ながら)あぁこのぐらいなら問題はないです。」
猫 「(艤装を着けた艦これコスプレイヤーの写真を指して)これはダメですよね・・・?」
S 「いやでもこれは・・・あ!この後ろの(艤装)、背景じゃなくて背負ってるんだ!」
猫 「そうです。」
S 「あーこれはちょっとほかのお客さんにもぶつかったりして危ないですし・・・」
猫 「ですよねー・・・ちなみに軍服とかっていうのはどうなんでしょう?」
S 「まず銃は全体的にダメなのと、所謂フル装備でなければ大丈夫かと思います。」
猫 「アーミールック的なのならOKと。」
S 「通常のファッションの一部ということであれば問題ないんですが、そこから更にヘルメットやガンベルトなど装備品を付けてなりきられると、、(一般のお客さんが脅威に感じられるので)こちらとしてもご遠慮いただくことがあります。」
猫 「仮面ライダーとか戦隊ヒーロー的な格好はどうでしょう?」
S 「対お客様の観点でご注意・ご遠慮いただくことがあります。一般のお客さんから見て顔が隠れちゃいますと、それだけで脅威に感じられたり、警戒されたりだとかがありますので・・・」
猫 「あーコンビニとかと同じような感じですかね。まぁ問題があるかは入口のとこで聞いてもらえれば・・・ってところでしょうか?」
S 「うーん・・・基本的には服装の点で入口で注意ってことはないです。先程も言ったようにフルマスクだとか、軍服着て銃持って今から戦いますよみたいな出で立ちでない限りファッションの範囲内であれば門のところで・・・ってことも無いです。」
猫 「実際どうなんだこれ?っていう格好で入場を断るケースってのは・・・」
S 「私の知る限りでは
今のところ無いです。持ち物に関してですと、ボール・風船は持ち込みをお断りしてます。それから三輪車は乳母車的・ベビーカーとしては使われるのであれば大丈夫ですが、自走は禁止しております。」
猫 「なるほど。」
S 「こちらとしてもトラブルがない限り、どこまで行ってもやはり公園であり、公園の一部としての動植物園ですので、公園の利用として、基本的にはトラブルがない限り
規制や制約というのはないです。ただ、
今後色々な事件や事故だとか苦情が出てきた場合、それに対して制限をかけることはあり得ます。」
猫 「ということは来る前に考えてた“
そもそもコスプレで来ることを想定していないのと、追加するほど苦情や問題が起きてないから注意事項に記載されてない”っていうのは合ってたわけですね。」
S 「そういうことです。」
・炎上への困惑とコスプレに対する考え猫 「結構コメント見てると“コスプレしていいって書いてないからするな!”と“ダメって書いてないからいいじゃないか!”の二派に分かれて論戦してるみたいなんですけど・・・」
S 「うーん・・・そこら辺が私こう傍から見て奇異というかお話が噛み合ってない気がして・・・それこそコスプレということについて一般公道ですることについて別に何ら規制はないですよね?」
猫 「まぁそうですね。」
(※実際には各自の自主規制的ローカルルールのようなものがないわけではない)S 「なので大部分のところについては一般公道だと同じだと認識していただいて大丈夫だと思います。ただ、動物園という性質の中で、動物に対する危害を加える行為だとか、持ち込み禁止物品だとかそういうのに抵触する部分に関しては禁止させていただきます。」
猫 「はい。」
S 「先ほどの話のように軍服着て銃持って街中フラフラしてるとお巡りさんに「ちょっと」って声かけられますよね?」
猫 「そうですね。」
S 「大枠としてはそれと同じだと捉えていただければよろしいかと。」
猫 「なるほど。」
・コスプレで来園したい方へS 「で、今後コスプレで来園したいというお客様に関しては、他の人にご迷惑にならないようにというのと、動植物に害を加えるような行動。
服装でなくあくまで行動ですね。そこは気になっておりますのでご注意ください。」
猫 「ふーむ・・・」
S 「この件以降、私どもの方に「ネット上で話題になっているが、公園側の見解を求む」的な
十数件のメールが1週間の間に来ておりまして、さらにその後に個別で「こういう格好で行きたいんですが大丈夫でしょうか?」っていうメールも来ています。中には「髪を染めてるんですが入園してダメでしょうか?」という電話の問い合わせもありました。」
猫 「過敏になってるなぁ・・・」
S 「そこまで神経質にならなくてもいいですよ。逆にそういう方たちにはご迷惑な話ですよね。その人は、髪をオレンジに染めてると言ったかな?」
猫 「あー・・・この写真のもオレンジというか黄色系だから・・・」
S 「そういう部分で遠慮といいますか躊躇されるお客様がいらっしゃるのならば、心配しなくていいですよとお伝えしたいです。コスプレではないですが、それこそヒョウ柄の上着を着た、大阪のオバチャンみたいな人だとかも来園されてますし…」
猫 「ですよねぇ・・・金髪の外国人も入ってくるわけですし。」
S 「私も園内で接客する際、動物の顔を模した帽子を被ることもありますし、コスプレ・仮装だからどうこうという話ではないです。動物に刺激や影響を与えることなく、人に影響のない範囲であれば、各自の楽しみかたということ。といった感じでしょうか。」
猫 「なるほど。」
S 「皆さんそれぞれでお楽しみいただいていいんですが、迷惑になる行為だけはやめてくださいね。見つけた場合は注意します。またお着替えする場所はありませんので、みなさんで何とかしてください。」
猫 「女装とかは・・・」
S 「さっきみた写真ですと全然分かんないですからw女装について言いますと、女装してるからどうこうという事はないです。」
猫 「女装とか男装とかファッションとの区別わかんないですからねぇ・・・」
S 「うん分かんない。
服装に関しては特に制約はないです。一般のお客さんからみて「えー・・・」ってならなければ、OKです。東山動植物園は学習教育施設でもあり、メインのお客様は小さいお子様を連れた親御さんだとか、動植物が好きな方たちなんですね。そちらからクレームが入らない程度でしたら、今のこの管理の仕方で行くと思うんですけども、クレームが入ってくるようになりますと施設の性質上制約を追加したりすることにはなります。」
猫 「ちなみに現状で苦情の方は・・・」
S
「いまのところは来てないです。コスプレの趣味の方からのメールだとかはありますが、一般の方からの通報だとかそういうのはないです。」
猫 「メールも苦情とかではなく、問い合わせ(質問)の方が多い感じですかね?」
S 「そうですね。これ(コスプレ)に対してどういう見解なのか?これってサーバルキャットに対して明らかに悪影響ですよね?っていうニュアンスのメールはまぁまぁあります。」
猫 「なるほど。」
・最後にS「極力私どもの方としては動物たちにストレスを与えないようにして、出来ることなら長く生きてもらいたい。そして多くのお客様に見てもらうことが目的です。」
猫「そうですね。」
S 「動植物を見ていただいて、カワイイから始まり、今見ている絶滅危惧種は将来見ることができなくなるかも知れないとか、動物愛護や自然環境、生物多様性等について思いを馳せたり、考えたりしていただければ…。」
猫「なるほど。」
S「あまり動植物に興味がない方が、コスプレしたいと来園された結果、「あ、この動物可愛いじゃん」等と感じたり、動植物や自然環境に興味を持つきっかけとなれば歓迎するお話かと思います。」
猫「今日はありがとうございました。」
まとめ
・東山動植物園においてコスプレはOK
・例のサーバルキャットの反応はコスプレや行動によるものではなく普通の反応
・コスプレで来るのはいいけど、動物の反応を見るためにっていう目的はちょっと困る
・現状で苦情は来ていないけれど、あまり多く来た場合規制・制約が注意事項に追加されるかも
といったところでしょうか。
気が付けば1時間近くに及ぶロングインタビューとなってしまいました。
突然の申し出に快く応じてくださったばかりか、お忙しい中インタビューの添削までしてくださった広聴担当のSさん、本当にありがとうございました!!
【関連リンク】
東山動植物園
HP /
Twitter東山スカイタワー
HP /
Twitterコスプレオンリーイベント COSTAiL! in 東山スカイタワー+東山動植物園(COSTAiL!)
マナカ電子マネーキャンペーン開催(ひがしやまちょっとe~!話)
コスプレの表現と自由と(FANTA-G)
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